〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
麻布割烹 十(東京・麻布十番)

2025年4月、麻布十番駅から徒歩1分ほどの場所に、季節を感じる食材で五感を満たす料理を提供する「麻布割烹 十」がオープンしました。店主の新宅裕之氏は、22歳で音楽業界から転身し料理の道へ。神戸や大阪の日本料理店、肉割烹などで17年経験を積み、その内6年間は、料理長として腕を振るってきました。飲食プロデュース業を営む新宅氏の知人と同店舗オーナーの両者から「東京でチャレンジしてみませんか」と声をかけられ、大阪から上京し開業に至ったそう。

新店舗の場所は、オーナーが好きな土地柄であり事務所を構えている麻布十番に。木の温もりを感じる店内には、フルフラットカウンターが設置され、天板は石目で洗練された和のデザインです。客席はカウンターに10席あり、ゲストのパーソナルスペースはゆったりめに作られています。料理人との距離も近く、境目に壁も無いため、落ち着いた雰囲気の中、ライブ感のある食事を楽しめます。

メニューは神戸うすなが牧場の神戸牛や、漁師直送の鮮魚や蛤などを楽しめる全9品の「【とお】おまかせコース」19,800円と、愛媛の法皇キャビアなど贅沢な食材を使用した「【十】おまかせコース」30,800円のみ。 その中でもイチオシ料理は「【十】おまかせコース」の純但馬うすなが牛を使用した「神戸牛の炭焼き 旬野菜」です。純但馬うすなが牛は「もう一口食べたくなる牛肉」をコンセプトに、神戸市西区にて育てられている国内に僅かしか出回らない希少な神戸牛。生産者の碓永さんから直接買い付けているのだそう。脂の質と濃い旨みが特徴です。

他にもロースやモモ、ホルモンを中心に仕入れ、届いてからもお店で3週間ほど熟成させています。神戸牛の生肉提供が可能な厨房を完備しているため、「神戸牛と帆立の昆布巻き」や「神戸牛とろたく巻き」など、素材本来のおいしさを最大限に引き出した料理を楽しめます。

また、愛媛県法皇山脈の湧き水で育った「愛媛県のキャビアフィッシュ」も秀逸で、身は半日昆布〆にし旨みとねっとり感をプラス。同じくその卵の一粒一粒がまろやかな「法皇キャビア」を合わせて食べれば、コクのある贅沢なおいしさを堪能できます。

料理と共に楽しむ日本酒は、日本酒唎酒師である新宅氏が厳選して用意。希少銘柄に囚われず、選定軸は「料理に合わせて」だそう。日本酒にも季節の魅力があるため、その時々の料理に合わせたラインアップで用意しています。
新宅氏は生産現場に赴くことを大切にしていて「兵庫県のうすなが牛」「愛媛県の法皇キャビア」「千葉県九十九里浜の蛤」「和歌山県串本町の鰹」など、生産者と対話し厳選した食材を取り入れています。年内も可能な限り日本全国で、まだ東京でも認知されていない魅力的な食材を探して回ろうと計画中だそう。訪れる度に四季の移ろいを感じる料理に出会える「麻布割烹 十」。記念日や大切な方との食事におすすめの素敵な新店です。
食べログレビュアーのコメント

『コースは神戸牛を中心にどの料理も丁寧で美しく器も素敵。なかでもキャビア×チョウザメのお刺身には驚きました。これが唎酒師の店主が選ぶ日本酒にぴったり。
そしてコース中盤に出てくる稲庭うどんはやさしいお出汁に癒される一品。ここで炭水化物はとっても嬉しい。
この日のわたしの一番はお箸が通るほどに柔らかく煮られた神戸牛に香りも美味しい花山椒を乗せた逸品!また食べたい…。
〆は店主が実際にカツオ漁に同船したという話のあとに出てきた『卵黄×カツオ』がお供のツヤツヤつや姫。こちらも忘れられません。
そして食後のデザートはどら焼き!目の前で焼かれる出来立てはお土産にしたくなるほど美味しくて…でもその場でしか味わえない特別な一品。また行きたくなるお店です』(flore313さん)

『店内の雰囲気はとてもよく、落ち着いたアッシュとキャメル色の組み合わせが斬新な内装デザイン、生け花、お盆、食器など随所に拘りが感じられた。
コース料理は、量やスピードがテンポよく、特に気に入ったのは、こだわりの神戸ビーフの生肉のとろたく巻きとこちらも神戸ビーフを4時間以上煮込んだという山椒添えの煮込み。いずれも今まで食べたことのない美味しさで絶品。
愛媛の奥地まで出向いて生産者から直接仕入れているというキャビアと普通なら流通していないというキャビアフィッシュ(チョウザメ)の親子料理も、初めて食べたがとてもマイルドでこれも絶品』(the azabuさん)
※価格は税込・サービス料別。